Faux Suede Mix Jacket – La Garçonne。ten-cでも使用している生地を使用したジャケットです。新品にて購入、数回着用して自宅保管していました。23awのテーマ『変身』の通り、ジップ、ボタンの2タイプで着用可能です。最後のお写真のように肩にかけることもできます。使用感もなく綺麗な状態です。肩幅/身幅/袖丈/着丈肩幅···51cm身幅···61cm袖丈···66cm着丈···68cm最大の特徴といえばユニークな生地。寒さ、風、雨を完全にシャットアウトしつつも通気性がある特殊な素材。化学繊維でありながら経年変化を起こし、着込むほどに柔らかく、シームにはパッカリングを起こす他に類のない生地です。この生地はもともとポールハーヴェイがストーンアイランドにいたときに日本の生地メーカー小松精練と共同で開発を行ったとされていて、この生地、はた目には信じられませんがこの生地はジャージー(編み物)です。小松精練では正式名称「ポリエステルナイロンジャージー:M9307SY」、TEN-C側では「OJJ」と呼ばれ、イタリア陸軍のウェアにも採用されています。ちなみにOJJとは「Original Japanese Jersey」の略だそうです。超高密度に編み上げたポリエステルナイロンの生地を縮絨したもので、表面にはコーティング処理をすることでスウェード、もしくはモールスキンのような毛羽立った生地感になります。高密度ベンタイルミリクロスは高い通気性と防水性を兼ね備えており、さらに水洗いも可能な超高機能素材ですが、経年変化を起こすことでファッション性をもたらしています。この生地のすごいところ、それは染めにあります。この生地は先染め(糸の時点で染める手法)ではなく製品染めで行われています。ですがナイロン・ポリエステルの混紡生地を製品染めできる工場は少なく、この生地はイタリアで唯一染めが可能な工場で加工されています。高温でないと色が入らないので130~140度の高温で圧力をかけて染め上げますが、生地がものすごく縮みます。逆にいえばそれがより高密度な生地を実現しているわけですが、あらかじめどれだけ縮むか計算して染めを行わないといけないのでかなり繊細な工程であることは間違いありません。これだけの特殊な工程を鑑みると、TEN-Cの値段の高さにも納得してしまいます。